2009年11月14日

点の数

今月は、立川にあるオリオン書房ノルテ店で、白水Uブックスフェアが行なわれています。ちなみに「ノルテ」とは「北」の意味だそうです。確かスペイン語だったはずです。

こういったイベント情報は、あたしの勤務先のウェブサイトにもできるだけ載せるようにしているので、先日フェアの写真を撮らせてもらったので、その写真ともどもウェブ担当に記事をアップしてもらいました。

ところで、今回はお店の文芸担当で、このフェアを企画してくださった辻内さんにもフェアへのコメントをいただいたので、それもウェブサイトには載せているのですが、たまたま改めてそのページを見ていて気づきました。

辻内さんの「辻」の字です。

いま、あたしはこのダイアリーを自宅のパソコン、それはWindows XPマシンですが、そこから書き込んでいます。ブラウザはFirefoxを使っています。

これだと「辻」の字の「しんにょう」は点が一つで表示されています。ところが、自宅にはパソコンがもう一台ありまして、そちらはWindows Vistaなのですが、そちらだと「辻」の字の点は二つです。

あれー、おかしいなあ、と思いつつ、思い出したのは、確かVistaになって収録している漢字の基本字形が変更になったとかいうような話です。「しんにょう」の点は、少なくとも「辻」の字では一つから二つに変更になったわけですね。マックはどうなのでしょう? それに先日発売になったWindows 7は?

もちろんブラウザで使っているデフォルトフォントを変更してしまえば、また点の数も変わってくるのでしょうが、改めて新鮮な驚きを感じました。

いや、待てよ。あたしはごくごく普通に新鮮な驚きと書きましたが、当の辻内さんはどんな思いなのでしょう? 自分の名前の書き方が、見る人のパソコンによって異なるなんて、アイデンティティの問題なんて言ったら大袈裟なのかもしれませんが、でも漢字論議になるとそのくらい熱くなる人もいますよね?

もちろん辻内さんに限らず、辻村さんとか大辻さんとか、「辻」の字を使っている名前の人全員に関わる問題ですよね? たかが点一つのこととは言ってはいけないのかもしれません。

そういえば、こういう風な「自分の名前を正しく表記してもらえない」という問題は、パソコンが出現したときからついて回っていた問題だったと思い出しました。人によって熱くなるのは、姓か名かにもよるかもしれませんね。

ちなみに、あたしの死んだ父親は隆一という名前なのですが、この「隆」の字、中は「生」ではなく「一生」と書くのが正しいらしいです。「生」の上に、横棒を一本加える字体です。ふだんは全くこだわっているようには見えませんでしたけどね。

読んだ感想を書く