2009年11月13日

図書館利用、過去最高

図書館利用が過去最高を記録したというニュースです。

記事によれば2007年度の、小学生の話らしいですが、本に親しむようになってくれるのはいいことだと思います。

図書館全体でも利用者は増えていると記事にはありますが、これも喜ばしい反面、本屋で本を買う人が減っているということではないでしょうか?

振り返ってみますと、あたしが学生の頃は、まだケータイなんてものがなく、せいぜいがウォークマンくらい。もちろんiPodなんてありません。なので、電車の中では本を読んでいる人が多かったです。新聞、雑誌、コミックなどを読んでいる人もいましたが、単行本を読んでいる人もそれなりに見かけたものです。

その頃には、図書館の本を読んでいる人はあまり見かけることもなく、なので、皆さん自分で買ったか友人から借りた本を読んでいたのでしょう。時々、図書館のシールが貼られた単行本を読んでいる人を見かけたくらいです。

それがこの数年来、ケータイやiPodに夢中になっている人が増えるにつれて、電車の中で本を読んでいる人が劇的に減りました。そこまではやむを得ないな、と思ったのですが、数少ない「読書派」の中に、図書館のシールの貼られた本を読んでいる人がめっきり多くなったことの方があたしには驚きでした。そして、学生時代には、図書館の本はせいぜい単行本だったのが、最近は文庫本や新書でも図書館で借りた本を読んでいる人が多いのに、あたしはさらなる衝撃を受けました。

これでは、本屋が潰れていくのもうなずけます。世の中、本当に不景気なんですね。

ところで、あたしはほとんど図書館で本を借りるという習慣がありません。学生時代に大学の図書館で本を借りるのは論文とか原書くらいです。それらも、手の届くものならば手元に置いておきたいので自分でも買ってました。

専門柄、中国の原書など近所の公共図書館にはあるわけないので、自宅でもそれなりに勉強するためには手元に置いておかざるを得ません。それで必要な本を買っていったら、いつのまにか図書館で本を借りるという習慣はなくなり、本は買うもの、という意識が染みついてしまいました。

こういう人が少しでも増えると、本屋さんも元気になるでしょうに。

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