2009年11月 8日

今朝の朝日新聞(2)

今日は、別にあたしの勤務先の本が紹介されている、というのではありません。月に一回の特集、「どくしょ応援団」の中の「書店発 新刊三者三様」に知っている書店員さんが登場している、というのでもありません。

今回気になったのは社説です。今日の社説は「冷戦終結20年―「21世紀の壁」を越える」「たばこ増税―結果は減収でも大歓迎」の2本です。で、あたし的に注目なのは2本目の記事。

内容はどうでもいいです。タイトルから十分わかようなことが書いてあります。タバコを吸わないあたしには、タバコが一箱千円になろうが二千円になろうが、どうでもよく、街中でのタバコが減ってくれれば(消えてくれれば?)それにこしたことはないので、いくらになろうと大歓迎です。

問題なのは、というか、あたしが気になるのは、それをしたり顔で社説に載せている朝日新聞の態度です。いえ、主張はいいんです、時代がそういう流れなのですから、至極もっともな主張だと思います。

でもね、建前上は別会社とはいえ、ほぼ一体の会社である朝日新聞出版から、最近『筑紫哲也』なんて本を出したじゃないですか? 朝日新聞の紙面でもずいぶんと力の入った広告が出てますよね。当然表紙の写真も広告には載っているわけですけど、煙が顔に半分くらいかかっている筑紫哲也本人ですけど、この煙、紛れもなく本人が吸っているタバコの煙です。

筑紫哲也のトレードマークとはいえ、あんな社説を出している新聞社が、こういう表紙の本を出して、大々的に宣伝しているなんて、信じられません。そもそも社説は別にしても、よくもまあ、こんな時代に逆行した写真を表紙に使った本を出すなあ、あたしは一目見た瞬間そう感じました。

書店店頭でも、この本が並んでいるのを見るたびに気分が悪くなります。

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