2009年9月30日

何を占う?

最近、書店回りをしていますと、店頭で本に混じってタロットカードが売られているのが目につきます。

あたしはタロットとか全然わからないのですが、聞くところによりますと、売られているのは正式なタロットカードではなく、もっと簡便な、誰でも簡単に占えるカードだそうです。絵柄もいくつかあって(絵柄によって占う内容が異なるのかしら?)、本なら3面か4面くらいの場所を占拠しています。

お店の人に聞くと、それなりに売れているそうです。本を置いておくよりもよっぽど売り上げに貢献しているのでしょうか。出版人としては情けないですが、こういう世の中だから、人々は何か人知を越えた力にすがりたいのでしょう?

占いと言えば、街中の占いの部屋と言うのでしょうか、おばちゃん(←それこそ、某々の母という感じ)がテーブル出してちょこんと座っているような占い屋を時に見かけますが、先日、とある占いコーナーにお客さんが座っていました。

ふつう、この手の占いコーナーって言えば、占ってもらうのは若い女性が多いのではないか、そして占ってもらう内容と言えば恋の悩みがほとんど、だと思うのですが、なにげなくのぞいたその占いコーナー、占ってもらっているお客さんは、なんとおばあちゃん。占い師と変わらないような年齢、いや、もしかすると占い師の方が若いかも、という感じの人でした。

おいおい、その年で何を占ってもらっているだよ、と占いが当たるかどうかよりも、そのご相談内容に興味がわきました。老いらくの恋でしょうか? それともオレオレ詐欺にやられた、あるいは娘かマゴの恋愛問題? こちらの興味は尽きませんが、まさか脇で立ち聞きするわけにもいきませんから、そのまま通り過ぎましたが、果たして何を占ってもらっていたのでしょうか? 相談内容次第では、相談された占い師も困ったのではないでしょうか?

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