2009年9月21日

敬老

今日は敬老の日と言われても、あたしなんかの感覚では、敬老の日ってのは9月の15日だったかな、とにかくそんな頃が敬老の日というイメージというか記憶ばかりで、こんな9月の下旬に入った頃に敬老の日と言われても......

それはともかく、あたしの場合、おじいさん、おばあさんというのに縁が薄いです。

父は母親を、母は父親を、どちらも幼少の頃に亡くしていて、実体験としては片親で育ったような人たちです。でもって、父の父親はあたしが生まれる半年前に亡くなっています。なので、あたしが生まれた時点で、ふつうは4人いるはずの祖父母というのが、あたしには一人しかいなかったのです。

母方の祖母は田舎に住んでいたので、そんなに何度も逢ったという記憶はありません。もちろん祖母の思い出というほどのものではないのですが、多少の記憶はあります。でも一番覚えているのは晩年、ぼけてからだが動かなくなって、東京の病院に入院してからですね。

東京の病院に入院したので、母と一緒に月に一度か二か月に一度くらいは顔を見に行ってました。でもぼけちゃっているので、こちらのことをわかっていないみたいですし、行くたびに徐々に弱っているのはあまり見たいものでもありません。点滴で栄養だけは与えられているので、血色はいいのですが、目がだんだん衰えていく、輝きが失せていくという感じでした。

そんな祖母は、うちの父が亡くなって10日後に亡くなりました。母方の祖母ですから父とは血のつながりはないものの、後を追うように、という表現がピッタリでした。同じ時期に亡くなったので、通夜・葬式が続くのは当然としても、その後も一周忌や三回忌などの法事が、毎年続いて営まれました。葬式慣れというのも不謹慎な言い方ですが、実際にはそんな時期もありました。

それでも父と祖母が亡くなって、既に十数年たつのですから早いものです。

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