2009年9月15日

カントとイチロー

イチローがメジャー新記録である9年連続200本安打を放ち、スポーツ新聞どころか、一般のニュースでもスポーツコーナーではなくトップで報道しているところもあったりして、すごい記録なんだなあと改めて思い知らされます。

ところで、そのイチロー選手ですが、漏れ聞くところによりますと、毎朝同じ時間に家を出て、同じルートで球場入りし、よく行くレストラン、そのレストランで座る場所、注文するメニューなどなど、ずーっと変わらぬ毎日を過ごしているそうです。

本当なのでしょうか?

という疑問よりも先にあたしが思ったのは、なんてカントみたいな人なんだ、ということです。

カントとは、言わずもがな、哲学者のカントです、批判哲学のカントです、ドイツ観念論のカントです。

カントもまた、毎朝同じ時間に起き、同じ時間に家を出て、大学で講義をし、同じ時間に同じ道順で帰宅したということです。

そのあまりの正確さに、街の人はカントの行動によって家の時計の時刻を合わせたというエピソードすらあるそうです。

現代のカント・イチロー。

ひたすら修行僧のように、というスポーツ解説者のコメントがありましたが、孤高の哲学者のように都表現してもよいのではないでしょうか?

そんな気がします。

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