2009年9月 6日

儒教と負け犬

儒教と負け犬』読了。

中国学を専攻していた身としては「儒教」というタイトルに思わず手を出してしまうわけですが......

内容は、当然と言えば当然ですが、これまでの「負け犬」ものの系列で、今回は「儒教」をキーワードにソウル、上海にまで出かけていき、現地の負け犬、勝ち組、それに少子化担当部署の専門家にインタビューをしてきたわけです。

巻末の三都市比較アンケートが面白いですが、三都市それぞれのカラーが見えますが、酒井さんは東京の「負け犬」にかなり悲観的です。確かに経済を中心とした各国の状況を見ると、負け犬ならずとも日本が一番「お先真っ暗」ですからね。

しかし、結局のところ、三都市で大きな違いはなく、また酒井さんの述べることも、それほど意表を突いたものでないことは予想通りでしょうか。むしろ、最後の方で日本の草食男子について触れているくらいですから、ソウルや上海の男性草食化についてもリポートして欲しかったところです。

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