2009年8月31日

総選挙とベストセラー

予想通りなのか、そうでないのか、あたしにはよくわかりませんが、とにかくニュースとしては「歴史的転換」となった今回の衆議院選挙。夜8時のテレビ各局の予想では民主党が単独で320議席を超えると出していたところがほとんどでしたから、結果的に300ちょっとというのは、誤差の範囲なのか読み違えなのか、どうなのでしょう?

それにしても前回の小泉郵政選挙の時といい今回の政権交代といい、どうしてこうも極端に振れるのでしょうか? 2回とも一つの党が300を上回る議席を占めてしまうなんて、ちょっと極端すぎやしませんか?

と、この結果を見ながらふと思い出したのが、最近のベストセラーのことです。

CDなどの音楽業界もそうらしいですが、出版業界もほんの一握りのベストセラー、ミリオンセラーにお客さんが群がって、それ以外は見向きもされないという状況です。先日の村上春樹の新刊も、書店で話を聞くと、普段は本屋には来そうにないような人までが買いに来てる、文芸書なんてほとんど読まないような人が買っていると、書店員さんは言ってました。

そういう人が本屋に来てくれたときに、書店側としてはついでに他にも買っていってくれないかなと、村上春樹の既刊を周りに並べたりして販売増に励んでいるわけですが、一部の書店を除いて、それほどはかばかしい結果は生まなかったようです。

結局、一つ二つのバカ売れする商品と、全く売れないほとんどすべての商品という鮮やかな対比。まさしく民主党一色に染め上げられた今回の選挙(あるいは小泉旋風の前回選挙)と同じではないでしょうか?

これって、日本の国民性なんですかね?

だとすると、これで再販制廃止とかになったら、多くの人に受ける本ばかりが発売されるようになりそうで怖いです。

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