2009年8月 2日

デジタル教科書

朝日新聞に載っていました。

光村図書出版、デジタル教科書に活路

電子黒板(情報ボードと呼ぶのか?)の利用を前提にした教材なんでしょうけど、果たしてどうなんでしょう?

たまたま昨夕、TBS系の報道特集を見ていて、官僚やお役所の無駄遣いの一例として、電子黒板を全国の公立小中学校すべてに一台ずつ配置するというプランが挙がっていました。

億単位もの金をかけて、学校が必要とする備品に関するアンケートを行なってもいるみたいですが(たかがアンケートに億単位の金をかけるとは!)、アンケート結果によると現場の声では電子黒板は半数にも満たない需要しかなかったそうで、もっと必要と思われているものがたくさんあるようです。それなのに電子黒板を、ご丁寧に各校に一台ずつとは、文科省もバカだなあ、悪しき平等主義だよなあ、と思います。

それはともかく上の光村図書の動き。かつてのパソコンの導入を思い出します。

結局、こういう最新の機器をうまく使える教師には、生徒の興味を引いて楽しい授業を行なうことも出来るでしょうけど、パソコンの使い方すらままならない教師にとっては無駄な負担が増えるだけですね。

だから、電子黒板を使いやすくする教材の開発に光村が動くのでしょうけど、問題は電子黒板の普及です。あたしは、まだまだ悲観的です。粉害のありそうな黒板はいずれ淘汰され、ホワイトボードやもっとペンかすの出ない、手の汚れないボードが普及するのではないかと思いますが、それが果たしてここまで機能てんこ盛りの電子黒板である必要があるかどうか......

結局、パソコンも、どれだけパソコンらしさ、パソコンだから出来ることを活かして授業が行なわれているのでしょうか? もちろん教材メーカーがそういう教材を開発してこなかった、おろそかにしていた、という面はあるでしょうけど、それだけでしょうか?

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