2009年7月 7日

取次がない!

先週の、ヤングアダルト出版会の韓国研修では、いろいろなことに驚きました。既に書きましたように、パジュ市出版団地などというのはその最たるものかもしれません。

でも、よくよく考えてみますと、韓国の出版流通もなかなか興味深いものでした。

韓国は、取次があることはあるのですが、基本は書店と出版社との直取引なんだそうです。なので、毎月毎月の集金が大変だと、韓国の出版社の方も言ってました。

それに再販制度はあるとはいえ、新刊は10パーセントだったか15パーセントまでは割引OK、ネット書店だとさらに10パーセントの割引があり、おまけがついたりして、ほとんど定価販売は崩れているようです。

研修で見学したネット書店では、出版社からの入荷は6掛だとのことですが、たぶん、一般書店もそれに準じた正味で仕入れているのでしょう。

そうなると出版社も売り上げ確保が大変じゃないか(?)とわがことのように心配になりますが、あちらの出版社の方の話では返品率が10パーセント以下なので大丈夫とのことだそうです。日本では平均40パーセントと言われますから、これは雲泥の差です。

いやー、しかし、それにしても直取引とは、すごいですねえ。ある出版社では500社弱の書店と取引があると言ってましたけど、経理部は毎月てんてこ舞いではないでしょうか?

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