2009年6月23日

再販制は崩れるか?

朝日新聞の一面に載っていたこんなニュース。これが一面を飾るとは、よっぽど大きなニュースがなかった日なのでしょうね(爆)。

個人的には、再販制のメリットというのもよくわかる反面、既にほとんどの業界がこんなことやっていない現状を見ると、おかしいなあ、という思いもあります。おそらく、他業界の人から見たら、なんで出版界はいつまでもたっても変わらないのだろう、と思われているのでしょう。

これまた個人的には、例えば書店から、返品しないから安くしてよ、と言われたら、「それ、面白いですね、やりましょう」と返事をしそうですけど、さて、どの程度までの値引きが可能なのか? あるいは書店から言えば、どの程度安く仕入れられればうれしいのか......

ふと思ったのが電気屋さんです。ヨドバシとかヤマダとか大型チェーンは、有名メーカーの新製品や人気商品を大量に仕入れて、それを安売り、ポイント還元などして売っています。そういうことができるのも、大量に仕入れるからメーカーも値引きしているのだと聞きました。

そのあおりを食うのが町の電気屋さんで、人気商品はなかなか入荷しないし、大量に仕入れることもできないので、値引きも、ましてやポイント還元なんて到底無理な相談。それでも売った後のメンテナンスや訪問設置など、至れり尽くせりのサービスで、なんとか頑張っていると聞きます。

なんか、大型チェーンの書店と町の小規模の書店さんを見ているような気がします。こういう状況で再販制を崩すようなことは、きちんとしたルールを作らないとやっぱりダメなのでしょうね。

ただ、書店もそうであるように、出版社の方もこういう動きに乗っていくには、体力(=資本)が要求されるので、この不景気にどこまで進むのでしょうか?

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