2009年5月21日

雑誌が売れないのは......

雑誌を読まなくなった(買わなくなった)今どきの人たちの、おつむのレベルが下がったのではなく、買ってもらえるような雑誌を作らなくなった、作り手の方が悪い、と永江朗さんが今日の朝日新聞夕刊で書いています。もちろん、責任の一端は書き手の一人でもある自分にもあると述べていらっしゃいますが、その記事を読んでいて、そのとおりですよね、と思うものの、ではこれから何をすればいいの、と自問しても自答できない自分がおります。

若者の方を向いていない、と言われても、果たして若者の方を向いて作っても若者は買ってくれるのか、ケータイや友だちとの遊びに使うお金の一部を、果たして雑誌(広く書籍と言い換えてもいいが)に回してくれるのだろうか?

確かに、本当に必要なものには対価を惜しまないでしょう。でも、所詮読書なんて衣食住に比べたら優先度ははるかに低いし、ケータイと張り合っても勝てるかどうかは五分五分ではないかなあ?

出版業界の流通にも文句を言っていて、之まで雑誌を売ってくれていた小さい書店が潰れていくのに、出版社は正味を下げるなどの救済策をとってこなかった、と語っていますが、この問題は昔から言われていて、それでも一向に埒が明かない問題です。

例えば、永江さんとかが先頭に立って、出版界の流通改革の運動を起こすとかってできないものでしょうか? 永江さんじゃダメか、やはり出版界とまったく関わりのない人が先頭に立った方がいいですよね。日本って他力に弱いですから(爆)。

冒頭に書いていた、(本が)売れないのは読者が悪いなんて他の業界では決して言わない、という指摘は首肯できます。出版は文化だ、なんて出版社もそうですが作家の人も根強くそう思っていますよね。そろそろ、そんなプライド一度捨てた方がいいと思うのですが。





そういえば、あたし、ずいぶん前にブログで「女子高生のための哲学マガジン」なんて作ったら売れないかなあ、と書いたことあったなあ、と思い出しました。


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