2009年5月17日

吉祥寺伊勢丹

数日前に、吉祥寺にある伊勢丹が閉店になるというニュースが流れました。閉店は来年の3月ですから、まだまだだいぶ先という印象はありますが、たぶん、そんな風に思っているとあっという間に変転の日が訪れるのでしょう。

伊勢丹吉祥寺店、お客が入っているのかどうか、よくわかりません。少なくとも府中の伊勢丹よりは遙かにお客が多いのではないかと思いますが、客観的な数値を持っているわけではなく、あくまで印象です。

でも、府中と吉祥寺では日ごろから街を回遊している人の数が比較にならないでしょう(もちろん吉祥寺>府中)。ただ、府中には他にデパートがないんですよね。吉祥寺だと東急百貨店と丸井があります。そういう差はあるのでしょうか?

それに吉祥寺は、その昔近鉄百貨店が撤退したという苦い過去もありますし、案外どっちもどっちなのでしょうか?(近鉄の後に入った三越もふるわなかったなあ。今はヨドバシカメラが大賑わい!)

で、その後はどうなる?

伊勢丹のある場所は吉祥寺の繁華街の真ん真ん中と言ってもいいような場所です。決してお客さんが少ない、外れの位置にあるわけではありません。街としても、なんか大きな商業施設が来てくれないと、街の回遊性の面からも困るみたいです。かといって、吉祥寺にそぐわない商業施設というのも困りものですし。

吉祥寺は、駅ビルのロンロン(既に会社としてはアトレになっているらしい)がこの一、二年のうちに全面大改装の予定ですし、隣接のユザワヤビル(これも持ち主は京王電鉄)も、やはり一、二年のうちに建て替えのようです。

つまり吉祥寺はこの数年で駅も含めて大々的に変わるわけです。地元商店会としては、伊勢丹の後について、こういった既報の動きと一緒に考えないとならないでしょうね。

さて、あたし的に、業界的に考えますと、伊勢丹の後に、巨大な書店、たとえばジュンク堂とか丸善がオープンしたらどうなるだろう、と思っちゃいます。既存書店は、ものすごく脅威でしょうね。ただ、既存書店と言えば、上に書いた改装が本当に進むなら、ロンロンの中のブックファースト、ユザワヤの中の啓文堂も一時的に閉店を余儀なくされるわけですから、リブロとルーエ、紀伊國屋が吉祥寺の読者の受け皿になるのでしょう。

そうはさせじと、ブックファーストか啓文堂が、伊勢丹の後に書店をオープンさせて、一時閉店の間も営業できるようにするというのは、家賃交渉さえ折り合えば、まんざらあり得ない話でもないと思います。(昔々、伊勢丹の中に書店が一年くらい営業していたことがあったけど、あれはどこだった?)

と夢想してみましたが、あんな吉祥寺の街の一等地、ビルのオーナーからすれば薄利少売の書店になんか貸したくないでしょう(爆)。


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