2009年4月27日

超大型店ができたら......

那覇にジュンク堂書店がオープンしました。興味はあるものの、とても様子を見に行くような、暇はあってもお金がありません。それにしても、これまであった沖縄の書店さんはどうなってしまうのでしょうか?

と思いつつ、この言葉は、ジュンク堂のような1000坪を超える書店がオープンするときによく言われる台詞ですよね、この数年、何度も聞いています。確かにジュンクに限らず、1000坪クラスの書店がオープンしたがために、これまで地道に細々と営業を続けてきた、そして地域に愛され根を張ってきた小さな書店が閉店・廃業に追い込まれたというのは、これもまたよく聞く話です。

ただ、その一方で聞かれるのは、ジュンクができたお陰で、これまで中味を見たくても見られなかった専門書や高い本の実物を手にとって見られるようになった、という意見です。こういう言い方をする人のうちに、もちろん財布に余裕があればの話ですが、そのままジュンクなど新しくオープンした大型店で購入する人もいるでしょう。そして、アマゾンなどのネット書店に注文を出す人もいるでしょう。

でも、何割かは、大型店で実物を見て(確認して)、やっぱりこれまで使っていた馴染みの書店に注文を出しているのではないかと思うのです。やっぱり買うとなると知っているお店、馴染みのお店という気持ちはよくわかります。でも、これまではそういうお店には専門書や高い本はほとんど置いてなかったでしょう。それどころか、話題の本、書評に載った本すら置いてないということもざらだったはずです。(これは昔から言われているこの業界の宿痾ですね。)

そういうお客さんって、意外と大勢いるんじゃないかな、大型店が近くにできたことによってかえって高額書籍の注文が増えた、そんなお店もあるのではないか、最近そう思います。

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