2009年4月16日

後日談(別バージョン)

末期癌の夢の話の続きです。

夢なので時間の前後関係がおかしくなることはありますし、途中からストーリーが変わる別バージョンの夢を改めて見直すようなこともあります。

この夢もそうでした。


癌細胞は、人間が死ねば一緒に死んでしまいます。なので、あたしが息を引き取って数時間すると、体の中の癌細胞はすっかりきれいになくなってしまいました。そこでおもむろに、あたしは心臓が再鼓動し、だんだん生気を取り戻し生き返るというバージョンの夢も見ました。

そんなことありえないでしょ(?)というのが夢ですから別に驚くことではありませんが、一時的に死んでいる間も、なぜかあたしの体は死後硬直をせず、触れば暖かいままでした。これはおかしい、と看護婦や医者が騒いでいるのが耳から聞こえます。母や妹は「まだ死んでないんだ」と言い張ってくれていて、「はいはい、その通り。あたしは生きてますよー」と目をつむったままのあたしは心の中でぶつくさ言っているのでした。

あたしって、なんてしぶといのでしょう?

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