2009年4月15日

川島芳子は生きていた?

数日前にやっていた、テレビ朝日のドキュメンタリー「川島芳子は生きていた」ですが、最近どうも川島芳子モノの番組が多いような気がしますが、なにかあったのでしょうか? そもそも、そこのところが最大の不思議です。

さて、番組では昭和史最大のスクープなんて言ってましたけど、川島芳子が実は銃殺されずに生きていたかどうかといことが、「最大の」と形容するほどのことなのか疑問です。 個人的には興味ありますが、歴史的に見て、そんなに大きな問題なのでしょうか?

そもそも、男装の麗人ともてはやされ、マスコミ的にはそれなりに盛名をはせましたが、実際の工作員として重要な働きをしたのかと言えば、それほどでもないような......。確かに日本軍からすれば、実は中国人、それも清朝の王女様という身分は大いに利用価値があったでしょうけど、所詮それ以上でも以下でもないと思いますし。

川島芳子に育てられた孫娘が李香蘭に逢いにはるばる日本に来たのに、その邂逅にあまり劇的なものがないのが残念。それと、川島芳子の遺骨と思われたものが、次に行ったときには無くなっているし、証人の僧侶も消えてしまっている、ってところは、以下に中国当局の横やりが入りました的な陳腐なドキュメントっぽくて、おいおい、ここまで引っ張っておいてそれはないだろう、という感じです。最終的にDNA鑑定も失敗では......

むしろ、川島芳子の代わりに銃殺された人について深く掘り下げるとか、当時の新聞記者などを取材するなど、なにかしら突っ込めた部分はあるかと思うのですが。

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