2009年4月 7日

売り切れ御免!

この日曜日に、池内紀さんが毎日新聞で『やんごとなき読者』を取り上げてくださいました。紙面のコピーは既に社内で回覧されましたので私も拝読いたしましたが、非常にすばらしい、おもわず「この本、面白そう、読んでみようかな」と思わせる書きぶりです。

というわけで、嬉しい悲鳴なのですが、該書、既に品切れです(涙)。

今のところ重版は熟慮中です(汗)。

なにぶん海外文学なもので、この先もどこまで伸びるのか(売れるのか)、なんとも先が読めないことと、幸か不幸かこの数年、POSデータなどというものが整備されてきまして、書店で実際にどの程度売れているのか(裏を返せば、どれくらい売れていないのか)ってことが出版社側でもわかってしまうので、そういったデータを勘案すると、出版社で品切れになっているからといっておいそれとは重版できない状況なのです。

まさに痛し痒し、です。

たぶん、ある程度の大型書店ではまだ複数冊持っているはずです。問題は棚に1冊だけささっているような書店です。追加して平積みや面陳にしてもらえば、もっと売れるのか、いや、そんなことをしてもブームはすぐ下火になる、そうなると1ヶ月後には結果的に返品となって返ってくるだけだ、などなど、いろいろなことが脳裏をよぎります。

そんな弱気じゃいけない、ここはひとつ思い切って重版し、さらに販促をかけて、もっと売らないと、と口だけは威勢のいいことを言えますが、はてどんな販促の手立てがあるのでしょうか?

ありきたりではありますが、キャッチーなポップでしょうか? こんなの作ってみましたけど、如何でしょう? 大きな広告でも打ちますか? そんなお金はないですね、弱小出版社なので(涙)。

いわゆる仕掛けってやつですよね。どうしたらいいのでしょう? あと1000部増売できれば、十分御の字なんですけど。

読んだ感想を書く