2009年3月29日

重版中です

ナチが愛した二重スパイ』がただいま品切れです(-_-;)。

そもそも店頭での動きは悪くなかったのですが、このご時世ですから、重版するほどの大きなうねりというわけでもない、それでも3月の初めに日本経済新聞に書評が出て動きは更によくなっていました。

この手の歴史モノは、このくらいの動きまではこれ前にもしばしばあり、この程度は売れるものという感触は得ていました。問題はここから先なんです。

そうこうしている間に先日は朝日新聞に書評が載りました。それも書評欄のトップです。なかなか読みたくなるなあ、と思わせる評をいただきました。

ここでこう書いてはいけないのかもしれませんが、昨今、書評に出たからといってかつてほど店頭で本が売れるわけではないんですよね。もちろん書評に出れば売り上げは伸びますから、出版社としては嬉しいのですが、重版をするほどの動きになるかどうかってことです。

これもまた昨今はPOSデータという実際に本が売れたかどうかのデータが手に入るようになりましたので、書評効果というものを後追いではありますが、ある程度は勘ではなくデータとしてわかるようになってきてはいるのですが、今のところ「書評が出ます]という情報だけでは重版の判断(決定打)にはなっていないのが現実です(涙)。

それでも今回『ナチが愛した...』は重版を決めました。というよりも、手元に本が全く無くなってしまい、日々入ってくる客注にも対応できなくなってしまったのです。

この客注もどのくらい継続性があるのか、これも毎回毎回異なります。データで判断、というわけにはいきません。とにもかくにも4月8日出来で重版中なので、それまで今回のブームが続いていてくれることを祈るのみです。

なんだかんだと言っても、読者に最もストレートに影響を与える新聞の書評は、毎週毎週発表される(掲載される)わけなので、一週間たったら忘れられてしまう、儚いものではありますが......

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