2009年3月13日

確か、ここは......

こんなニュースを見ました。

いくら地方経済亜疲弊していると言っても、こんな風になってしまうとは......。「ウイングベイ小樽」って行ったことあります。モールの中には喜久屋書店さんが出店しているんですよね。

当時、「こんなにでっかい本屋があるんだ」と思いましたが、その後はジュンク堂や紀伊國屋をはじめ、次々に巨大本屋が出来ていったので、そのはしりだったのかもしれませんね。

ただ、やはり当時から、(喜久屋書店がということではなく、このモール自体が)閑散としていた印象はあります。冬場の訪問だったからだろう、夏の観光シーズンならもっと違うはず、と思ったのですが、結局こういうことになってしまったのですね。

この施設、小樽と言うには、いわゆる多くの観光客が訪れる小樽とは駅が二つ手前(札幌寄り)で、小樽運河などのあるところまでブラブラと散策しながら歩くにはかなり遠いし、途中にほとんど何もないです。こういう回遊性の悪い町作りでは観光局を呼ぼうとしても無理でしょう。せめて無料バスなどが頻繁に走っていればよいのですが、あたしが訪問した頃にはそんな気配すらありませんでした。

もちろん、このモールに小樽に住む地元の人が日常的に買い物に来るような雰囲気もなければ、札幌の人がわざわざ来るような様子もありません。

ここに限らず、全国各地に似たようなモールが出来、書店が出店していることも多いので、場所によっては我々も訪問するのですが、どこへ行っても既視感に襲われます。こんなに日本全国、同じような作り、同じようなテナント、同じような品揃えで、いったい何が楽しいでしょうか? そりゃ地方に住む人には地元で東京と同じ商品が手に入る、というメリットはあるのかもしれません。でも、それにしては地元の人口を考えれば、あんなに広い施設は要らないでしょう。モールのオープン時の謳い文句では周辺何十キロ圏、何万人の人口を抱え云々といった言葉が並びますが、九割方「看板に偽りあり」というのが正直な感想です。

ただ、この小樽の場合、もう少し先へ行けば、オーストラリアからのスキー客がたくさん来るリゾートがありますよね? そういう人を当て込んだテナントを入れたり出来ないものでしょうか?


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