2009年2月 4日

立春と春節

昨日は節分で今日は立春。暦の上では今日から春、などとはテレビやラジオのニュースなどで枕詞のように使われる台詞です。

ところで先月の26日に横浜の中華街、神戸の南京町などで行なわれた春節は旧暦の元旦です。今でこそ、一応は両者の違いを何となくわかっていますが、中学生(高校生だったかな?)くらいまでは、この違いがよくわからず、日本の立春を中国では春節と言っているものだと思い込んでいました。

旧暦では1月1日からが春で一年の始まりということは理解できます。だったら立春が1月1日でしょ、という類推もあながち間違ってはいない、と言いますか、やむを得ない誤解だと思います。

でもいわゆる春節は旧暦であって、つまり月の動きを基にした時間のはかり方、それに対して立春を初めとする二十四節気は太陽がベースになった時間のはかり方ですから、微妙にずれるのはやむを得ない、というか当たり前なんですよね。

ここらあたりが、理解するのに苦労するというか、あたしも大学時代に中国思想などを学んでいたからこそ気になって理解するようになったわけで、これが英文科とか文学部以外に進学したのであれば、いまだに理解していなかったかもしれません。

ちなみに中国の古典では旧暦の元旦と冬至の前後がどうのこうの、といった議論が出てくることがままありまして、頭の中がパニックに陥ったことがあります。

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