2009年1月15日

ドラマのような出逢いはあるか?

昨日、このダイアリーに恋バナのことを書いたので思い出しました。

あたしは大学4年生の時から修士2年を修了するまでの3年間アルバイトをしておりました。3年までは授業が詰まっていて、夜だけのバイト、あるいは週に1回か2回だけのバイトというのも見つけられず、バイトをしておりませんでした。

同級生の中には家庭教師などをしている人もいましたが、人にものを教えるのが苦手だったので、そんなことは考えもしませんでしたが、3年生の授業も終わった1月末、4年になると授業も週に2コマか3コマなのでバイトをして本代を稼ごうと思い立ちました。

で、決まったのが学業にも親和性が高い、中国書籍専門店の東方書店でした。そこの輸出部という、日本の出版社の本を集めては中国へ輸出する部署で働くことになりました。

当時、あたしは杉並区に住んでいて、井の頭線の高井戸駅から乗車し、明大前で京王線に乗り換え、そのまま都営新宿線直通で神保町まで行き、さらに都営三田線に乗り換えて白山の大学へ通っていました。

東方書店の輸出部は神保町(または水道橋)から歩いていけるところにあったので、あたしとしては二重にラッキーでした。

明大前で京王線に乗り換えるわけですが、都営新宿線へ向かう人は、多くが笹塚で降りて笹塚始発の電車に乗り換えていました。でも、あたしは乗り換えが面倒なのと、神保町までの比較的短い距離なので座れなくてもいいやというつもりで、1時間に数本ある京王線からの直通電車に乗るようにしていました。

実はこれがうまい選択で、上述したように、笹塚からの始発に乗りたいがために、多くの人が降りるので、笹塚から先は直通電車も比較的車内は空いていて、時には座れることすらあったのです。

さて、そんな京王線・新宿線の通勤(通学)ライフでしたが、あたしが明大前の駅のホームで電車に乗り込むと、必ず同じ扉から乗る女性がいることに気づくようになりました。毎日ではないのですが、週に3日くらいはその女性(たぶん同い年プラスマイナス1歳)と乗り合わせるようになりました。

その女性は明大前以西から乗車しているのですが、なぜか明大前でいったん降りて、あたしが乗り込むドアへ移動してまた乗り込むのです。自分が乗る駅でそのドアから乗ればいいのに、なぜか見かけるときは決まって明大前で移動していました。

ドアから乗り込んでも、比較的あたしのそば、隣とか背中合わせの位置に立っていることが多かったです。よく雑誌の「ぴあ」なんかを見ていました。

結構、きれいな女性でしたので、あたしももちろん気になりましたし、毎朝彼女に会えるのが楽しみでもありました。

わざわざあたしの乗るドアから乗ってくる、あたしのそばに立っている、ってことは、もしかして彼女もあたしに気がある(?)と、あたしが思ってしまったとしても無理もないことだと思います。

結局、あたしは彼女と一回も言葉を交わすことなく1年後くらいには彼女を見かけなくなりました。仕事が変わったのか引っ越したのか、とにかく通勤時間なり経路形が変わったのだと思います。声をかけるべきだったのでしょうか? これがドラマなら言葉を交わすきっかけになるような出来事が起こるのでしょうが、現実はそんなことはありませんでした。

それとも、あたしがもっと積極的に動いて、みずからそんな出来事を起こすようにしなければいけなかったのでしょうか?

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