破戒と男色の仏教史
タイトルはすごいんですが、内容はそれほどでもないです。キワモノと思って読み始めると失望するでしょう。
内容は、戒律が守られなかった日本仏教界で、志ある僧がなんとか戒律を復興させようと奮闘努力した跡をたどったものですが、比較的歴史事実を淡々と追っている感じです。
なぜ戒律が守られなかったのか、といったところにはあまり踏み込んでいませんし、そういう僧に対する公家や武家社会、あるいは民衆の目線というのもほとんど出てきません。
男色についてもすらっと書かれているだけで、どうしてそういう文化(?)が広く蔓延していたのか、といった分析がなされていないので、どうしても記述が平凡になってしまっている感がありますね。新書だから仕方ない、むしろ、淡々と破壊と持戒の歴史を叙述しているところに、新書ならではの基本図書としての役割を果たしている感じです。
男色についてであれば、先日読んだ『女装と日本人』の方が参考になった気がします。
内容は、戒律が守られなかった日本仏教界で、志ある僧がなんとか戒律を復興させようと奮闘努力した跡をたどったものですが、比較的歴史事実を淡々と追っている感じです。
なぜ戒律が守られなかったのか、といったところにはあまり踏み込んでいませんし、そういう僧に対する公家や武家社会、あるいは民衆の目線というのもほとんど出てきません。
男色についてもすらっと書かれているだけで、どうしてそういう文化(?)が広く蔓延していたのか、といった分析がなされていないので、どうしても記述が平凡になってしまっている感がありますね。新書だから仕方ない、むしろ、淡々と破壊と持戒の歴史を叙述しているところに、新書ならではの基本図書としての役割を果たしている感じです。
男色についてであれば、先日読んだ『女装と日本人』の方が参考になった気がします。
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