2008年12月 3日

出だし好調!

「新文化」のサイトを見てましたら、紀伊國屋書店さん、有隣堂さん、どちらも業績が好調な決算だったようで......。出版界はこの何年も景気のよい話を聞いていないので、このように有力なチェーン店の業績がよくなっているのはうれしいことです。


で、それに多少は貢献できているのかどうか定かではありませんが、このところの新刊では、主要4紙に書評が出た『図書館 愛書家の楽園』が絶好調です。第2刷は出来たと同時に品切れ、この週明けに出来てきた第3刷もそろそろ品切れになりそうな気配! なので第4刷、決定です!



ついで『アーサー・ウェイリー』もいいです。源氏千年紀というタイミングもありますが、平凡社ライブラリのウェイリー訳源氏の邦訳が刊行になっているのも 追い風でしょうか? ただこの本は、必ずしも源氏だけに焦点を絞ったものではなく、ウェイリーの生涯を追った評伝ですので来年以降も着実に売れていく本だ と思います。

こういった単行本がそれなりに予想通り売れるのは理解できます。で、こういう言い方をしてはいけないのかもしれませんが、予想外の売れ方をしているのが、アランの『幸福論』です。Uブックスという、競争の激しい文庫・新書を避けて、判型こそは新書ながら、ひっそり文芸書コーナーの片隅に置かれていることが多いUブックス。その新刊『幸福論』が、事前の指定も多かったのですが、売れ方もそれに準じて順調です。

そのUブックスよりますます地味な文庫クセジュの先月の新刊『弦楽四重奏』が、これまた好調です。恐らくほとんどの書店で音楽書・芸術書コーナーなどには置かれていないんだと思いますが、非常によい消化率を誇っています。

で、最後に、まだ一部の書店だけの動きですが、語学書『Eメールのフランス語』が売れ出しています。これからのグリーティングカードシーズンに向けて、やはりこうった本は需要が高まるのでしょうか?

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