2008年11月 6日

7つの書店?

ブックファースト新宿店、ついにオープンですね。新宿駅は、そこらじゅうにポスターが貼ってありますよ。これだけでいくらかかっているんでしょう?

業界的にな関心は、やはり新宿の書店地図はどうなるのかってことだと思いますが、あれだけの人口を擁する新宿ですから、紀伊國屋の2店舗、ジュンク堂書店といった東口のメガ書店にはほとんど影響が出ないのではないかと、個人的には予想しています。

むしろ、ブックファースト渋谷店が閉店してしまって以来、「あの店を利用していたお客さんは一体どこへ行ってしまったの?」と疑問を感じていましたが、その人たちが満を持して新宿に向かうのではないでしょうか? つまり新宿のパイが広がるってことでしょうかね。

あと新宿の高層ビルにはそれぞれ小さな書店が入っているところもありますが、それらもそんなに大きな影響を受けるとは思えません。やはりビルの中で用が足せるのは便利ですから、相当専門的な本でもない限り、ブックファーストまで行こうとはしないはず。

このことは、たぶん小田急百貨店の中にある三省堂書店新宿店についても言えると思います。もともと小田急百貨店に来たお客さんがメインだったと思われるので、これもやはり棲み分けが可能だと思います。

こうしてみると、そりゃ確かに、どこの書店でもブックファーストの影響は大なり小なり受けるでしょうけど、そんな大きな影響を与えることにはならないのではないかと思うのが、意外と楽観視しているあたしの予想です。



さて、そんなブックファーストですが、JRの西口改札を出て、西口交番の前を通り過ぎ、スバルビルを横に見ながらセンタービル方面へ向かう地下道を進むと、右手に見えてきます。





この写真で言いますと、写っている階段を上るとB1売り場、下るとB2売り場です。午後の3時過ぎくらいに寄ってみたのですが、意外と空いていました。もっとごった返しているかと思ったのですが、そんな感じはなかったです。

まあ、根っからのオフィス街ですから、昼休みと5時以降が勝負ではないでしょうか? 周囲に伊勢丹とか百貨店が林立しているなら別ですが、そうじゃないので、あまりおばさんとかが来る感じではないですね。

店舗内は、ブックファーストのウェブサイトにも書いてありますが、全体が7つのゾーンに分けられています。この「分けられています」というのが曲者です。

ウェブサイトでも「1つの書店の中にありながらまるで7つの専門書店を歩き回っているかのような空間的なおもしろさ」と書いてあるのですが、ゾーンによっては完全にドアから外へ一旦出て入り直すようなところもあり、お店としての一体感にはむしろ乏しいです。

これを「おもしろい」と感じるか、「見にくい、探しづらい」と感じるか、ってのもあると思います。でも、たぶんこの店を利用する人には「おもしろさ」として映るのではないでしょうか。そういう意味ではお客を選ぶ書店なのかもしれません。

さて、お店を一回りして新宿駅へ戻る道すがら思いました。西口改札からは小田急や京王の改札も近いです。新宿の書店よりも、案外、小田急線・京王線沿線の書店に、ブックファーストの影響って出るのではないでしょうか? そんな予感がしました。

しかし、古書なら神田神保町と言われるように、新刊買うなら新宿って感じですね。紀伊國屋の2店、ジュンク堂、そしてブックファーストでどれだけの坪数があり、日本全国の書店売り上げの何パーセントを占めてしまうのでしょう?





ところで、ブックファーストのwebには何も書いていませんが、求人サイトなどでは「吉祥寺店」のアルバイト募集が出ていますね。12月オープンだそうで......


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