2008年10月19日

市民祭り

今日は、自宅の近所で「小平市民まつり」が行なわれます。

あたしは、お祭りとか縁日とか、昔から好きではないので、小平に引っ越して約20年になりますが、一度もこの市民祭りを見に行ったことがありません。



この市民祭り、毎年10月のこの時期に行なわれるのですが、あたしん家が小平に越してきたのも、ちょうどこのお祭りの時でした。あたしが大学4年の時です。

あと5年ほどで父も勤め先を定年になり、当時住んでいた団地は父の勤め先の社宅だったので、定年になったら出なければなりません。それならばまだ働いているうちにローンを組んで、ということになりました。

当時はバブルの真っ最中、今から考えれば、もう少し安く買えたのではないかとも思いますが、当時としてもかなり破格のお手頃中古物件だったと思います。

さて、ちょうどうちが住んでいた団地の下の階の部屋が、少し前から空き家になっていました。そこも別の会社の社宅だったのですが、すぐには人が越してくる様子もなく、また、たまには風を入れないと湿気臭くなる、ということでその会社の総務の人からその部屋の鍵を預かっていました。晴れた日には鍵を使って部屋に入り、窓を開ける、なんてこともしていました。

そういう友好関係を築いていたおかげで、引っ越し前の数週間、自宅の荷物を箱詰めしては、下の階の部屋に一時的に置かせてもらっていました。そして引っ越しです。

ちょうど10月8日の日曜日がその日でした。前の日、7日土曜日は、最後の片づけでてんてこ舞いでした。

なぜ、こんなにはっきりと日付を覚えているのかというと、あたしの大学院入試の日だったからです。

8日の日曜日に引っ越し、9日月曜日に筆記試験、10日は体育の日で休み、一日引っ越しに持つの片づけ、そして11日が面接試験だったのです。

試験があるというのに、家が最も落ち着かない引っ越しなんて、今から考えるとあまりにも無謀なことでしたが、お陰様で見事合格でした。まあ、学部からそのまま院へ進んだわけですから、試験が相当ひどい成績でない限り、先生方も落とすようなことはなかったと思いますが、それでも何冊かの本と試験対策用のノートだけは、引っ越しに持つとは別に、いつでも取り出せるような状態にしていましたね。

むしろ試験準備よりも、全く新しい街へ越してきて、学校まで何分くらいかかるのか、爾に家を出れ江ばよいのか、そういうことに神経を使っていた覚えがあります。

市民祭りと聞くと、引っ越しと大学院入試を想い出します。

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