2008年9月26日

この本はこの棚でいいの?

今日も午後から書店回りです。

吉祥寺にある啓文堂書店さんでは、こんな(↓)棚作りをしていました。


須賀敦子コーナー@啓文堂吉祥寺

先日発売された「芸術新潮」の特集が須賀敦子さんだったので、須賀さんの著作を一緒に並べているのです。もちろん、あたしの勤務先のUブックスも並べてくれています。

「芸術新潮」くらいメジャーな雑誌になると、雑誌担当、芸術書担当でなくと気に留めるでしょうし、まして特集が須賀敦子さんなら、文芸担当者が自分のコーナーにちょっと保ってきて、須賀さんの著作と一緒に並べるなんて、意外と思いつくことではないでしょうか?

でも、やはり「芸術新潮」は雑誌だし、ましてや美術の雑誌だから、ほとんどチェックしていない文芸担当の方も多いのでしょうか? 別にそれを責めているわけではありません。これだけ新刊が多ければ、自分の守備範囲以外の書籍や雑誌にまで気が回らなくてもやむを得ないだろう、と思います。

だからこそ、余計なお世話かもしれませんけど、「今月の芸新、須賀敦子さんの特集なんで、雑誌の棚からちょっと借りてきて、うちのUブックスと一緒に文芸の棚でも展開しませんか?」なんていうサジェスチョンが出版社の営業マンとしては大事なのではないか、なんて考えたりします。


で、同じような事例がもう一点。こんどは岩波新書です。

今月の新刊に『自負と偏見のイギリス文化』というのがあります。タイトルを見てピンと来る方もいるのではないでしょうか? はい、そのとおり。この本のサブタイトルは「ジェイン・オースティンの世界」です。

そら、来た! これも新書のコーナーに置いておいちゃダメでしょう? 文芸の棚に持ってきて、ジェイン・オースティンの本と一緒に並べなきゃ。ちくま文庫のオースティンの作品も一緒に並べればなお結構ではないでしょうか?

上の芸新に比べると、岩波新書の読者は、外国文学とはますます縁遠そうな気がしますので、やはりこういう新刊をさりげなく外国文学のコーナーで陳列するというのも面白い試みだと思いますが、如何でしょうか?

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