2008年9月20日

つつじヶ丘

月に何度も京王線に乗ります。

京王線といっても東京以外の人にはわかりにくいでしょうか? 東京の大手私鉄の一つで、新宿と八王子を結んでいる電車で、同じく東京・高尾間結ぶJR中央線とは終生のライバルです。メインの路線は上記のとおりですが、調布から分かれて多摩センター、神奈川県の橋本まで行く路線や八王子の手前の北野という駅から分岐して、東京の奥座敷、ミシュランにも載っている観光地・高尾山へ向かう路線などがあり、若者の街・渋谷と吉祥寺を結ぶ井の頭線も京王の支線です。

京王線に乗るのは仕事です。とは言っても、つまりは京王沿線の書店回りですが......

で、どの鉄道会社も同じだと思いますが、時々新型車両というのがお目見えになります。新幹線などはテレビニュースにもなったりしますけど、こういうローカルな鉄道でも技術革新は進んでいるわけです。

その京王線の新型車両、いつ頃から導入されだしたのかは知りませんが、最近よく乗る車両は、JR線と同じように社内に設置されたモニターにいろいろな情報が流れるようになりました。

でも、気になったのはそれではありません。各車両の扉の上にある電光表示です。

多くの鉄道会社の車両にもありますが、扉上の表示は次の駅名などが表示されているものです。日本語が漢字とひらかな、それに外国人のためにローマ字表記の三種類がスタンダードではないでしょうか?

ところがこの京王線の新型車両は、それに加えて中国語と韓国語の表示もされるのです。中国語はよく見ると大陸で使われている簡体字です! 多くの企業のウェブサイトも、中国語版とは言っても台湾や香港の繁体字だったりしているのが多かったのですが、最近は簡体字が増えてきましたね。たぶん、世間的にはそういう流れなのでしょう。

韓国語は、あたしわかりません。なので意味で表示しているのか、音で表示しているのか不明です。

中国語は、たいていは日本の駅名は漢字なので、それをそのまま簡体字に置き換えているだけですが、タイトルにもある「つつじヶ丘」は「踯躅丘」という表示でした。

「踯躅丘」の「踯躅」というのは「さまよう、ためらって進まない」という意味なのですが、これが「つつじ」の部分の中国語訳なんですね。

ちなみに京王のウェブサイトは日本語と英語の他に、中国語(繁簡両方あり)、韓国語、フランス語のページも用意されている優れものです。

申し訳程度にフランス語があるってところで、あたしの勤務先も一応は面目を保っているでしょうか?

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