2008年9月19日

出足好調(^o^)!

つい先日配本になったばかりの『中級ドイツ語のしくみ』が出足好調に売れています。

その前に同書の著者・清野先生には『ドイツ語のしくみ』という本を書いていただいていて、それが刊行以来これまで、ネット書店のアマゾンではドイツ語語学書部門ではずーっと第一位を続けていたのです。

多少スタイルは異なりますが、前著のわかりやすさ、親しみやすさをそのままに、さらにステップアップして中級向け(初級をひととおり終わった人向け)に書いていただいたのが本書です。

世間ではドイツ語は斜陽なんて言われ、確かに大学の第二外国語では凋落の象徴的な言語と見なされています。実際にも履修する学生は減っている、教員数も減らされているというのは事実のようです。

でも、やはりメジャー言語の一角を占めるドイツ語です。減ったとはいえ、相当数の学習者人口を抱えているわけで、そういう人たちにしっかりとしたものを提供すれば売れるということが証明された格好です。

マイナー言語の場合、なんでもいいから、とにかくその言語の参考書が出ればありがたいという状況がありますが、ある程度メジャーな言語になりますと、文法書から問題集、会話書までバラエティー豊かなラインナップです。

でも、実際のところ、どこの出版社も出してくるのは、やさしく簡単な初級・入門向けばかり。それを終わった人向けの参考書ってのは極端に少なくなります。

たぶん、そういう現状があるからなのでしょう、ドイツ語に限らず、仏西伊などでも、やや歯応えがある参考書というのは、かなりよい成績を収めています。学習者もガクンと少なくなり、作る側にしても意外と難しい「脱初級」の参考書。爆発的とは言えなくとも確実に売れるとは言えますので、やはり、今後も作っていかないといけないなあ、と思う今日この頃です。

読んだ感想を書く