2008年9月13日

2008年09月号

新刊『店じまい』はその名のとおり、閉店したお店にまつわるエッセイです。どんなお店が取り上げられているかは本書に譲るとして、この数年来、閉店・廃業するお店が多いなあ、という気がします。

 

長引く不景気というのもあるのでしょうが、最近は耐震補強の工事のために建て直すから、という理由で閉店するところも多いようです。相次ぐ地震、特に四川大地震のニュースを見ていますと、呑気に「まだ大丈夫」などとは言ってはいられないのでしょう。

 

さてこの夏一番の話題と言えば北京五輪でしたが、華やかな「鳥の巣」をはじめとした施設の陰で、昔ながらの数多くの建物が取り壊されたそうです。それは「店じまい」などという生やさしいものではなく「町じまい」と呼んだ方がふさわしいほどの規模だったそうです。二十年前の北京を知る身として
は少し複雑な気持ちです。

この記事は「出版ダイジェスト」2008年8月・9月号に掲載した「営業部だより」です。

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