【書籍】
漢文・中国古典を学ぶ上で基本となる参考書の紹介です。
もうちょっと詳しい情報はこちらです。
大漢和辞典(大修館書店)
言わずと知れた、日本が誇る漢和辞典の世界最高峰。日本のみならず中国・欧米でも東洋哲学を専攻している研究者は備えているほどのものです。
漢語大字典
中国で出版された単漢字の字典。収録字数は大漢和辞典を上回り、すべてにピンインによって読音が施されているので、古典の現代中国語音読の際には便利です。
漢語大詞典
中国で出版された大型辞典。見出し語については大漢和辞典とかなり相違が見られるので、大漢和辞典を調べても見つからなかった時には、これを引くと載っている場合がある。
中国学芸大事典(大修館書店)
広く中国の学問・芸術に関する知識を扱った事典。付録もなかなか便利である。人名・書名などで比較的ポピュラーなものは網羅されているので、とりあえず調べるには最適である。なお著者の亡父による旧版「支那学芸辞彙」も捨てがたい。
アジア歴史事典(平凡社)
中国だけでなく広くアジア全体を扱った大型の事典。出版されて月日がたち、既に古本屋でしか手に入らない。古典に偏っていないので、近代史・現代史を専攻する人には重宝する。
中国思想事典(研文出版)
厳密な哲学のみならず広く中国の思想全般を扱った事典。1冊本なので調べるのにも手軽である。
国訳漢文大成
経史子部と文学部それぞれに正編と続編があり、主立った中国古典が収録されています。ただし訓読のみで現代語訳はありません。当時の人には読み下し文がすなわち現代語訳であったのでしょう。訓読の作法を知るには便利で、きれいな読み下し文です。語注もためになります。
漢文大系(冨山房)
諸子百家を中心に収録してあり、版本としての信頼性も高いシリーズです。近年、長澤規矩也先生の索引付が再版されましたが、原則として本文に送り仮名と返り点がついているだけで、別に訓読・現代語訳があるわけではありません。
新釈漢文大系(明治書院)
いつになったら完結するのかというくらい延々発行され続けているシリーズで、本文に読み下し文・現代語訳、および注釈が施されています。全100巻という大型のシリーズのため、多少マイナーなものも収録されていることがあります。
中国古典新書(明徳出版)
新釈漢文大系を上回る巻数を誇り、かなりマイナーな本も収録されていることがある。ただし廉価シリーズなので、ほとんどの書は抄訳であるので、むしろ巻頭の解説を参考に使うべきであろう。
全釈漢文大系(旺文社)
個人的には新釈漢文大系よりもこちらの方が好きである。訳文や注釈などもわかりやすい気がする。このシリーズの後半は『文選』が収められているので、経史子については種類は少なめである。
中国古典文学大系(平凡社)
全60巻で、小説や詩まで収録されている。文学関係では最も充実しているシリーズである。巻末に原文が載っているが、本文には現代語訳しか載っていないので、使う場合には自分でもう一度原典に当たってみる必要がある。
中国の古典(学習研究社)
原文は別冊で箱のすき間に挟み込んである。不確かな記憶では発行されたのが学部3年の頃だったので、ほとんど利用しなかった。収録している古典は上記の各大系と変わらない。
【図書館】
中国関係の蔵書を誇る専門図書館の紹介です(大学図書館は除く)。
国立公文書館内閣文庫
旧江戸城内紅葉山文庫の蔵書を中心とした図書館。
東洋文庫
東京駒込にある東洋学専門の図書館。
無窮会
東京町田にある図書館。明治期の蔵書家の蔵書などが収められている。
国会図書館
いわずもがなですが、実は私は利用したことはありません。
【書店】
中国関係の本を取り扱っている本屋の紹介です。
睡人亭(山田崇仁さんのホームページ)
日本国内の専門書店を紹介した「中国書籍販売店DB」があります。
電脳瓦崗寨(千田大介さんのホームページ)
北京の書店を紹介した「北京購書指南」のページがあります。
神保町ガイド
拙作の神保町にある中国関連書店ガイドです。
【大学】
中国思想・中国文学の専門課程のある大学の紹介です。
・「全国中国哲学・文学・語学関係大学一覧
・「国際文化フォーラム」サイト内「中国語・中国文学が学べる大学
【WEB】
インターネット上の漢文学習情報です。
別掲「漢文学習リンク集」および「中国関係リンク集」をご覧ください。

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