2006年7月28日

貝と羊の中国人

貝と羊の中国人』読了。

中国人の特性を貝と羊で表わした日中比較文化論。と言っても小難しい話は出てきません。また、取り立てて、数多い中国論を批判している本でもありません。

確かに著者は多くの中国脅威論などを暗に批判していることは読み取れますが、その目線はもっと素朴なものであるように感じられます。

もう生理的に中国は嫌いという人はともかくとして、特に中国にこれといった嫌悪も好意も抱いていない人なら、著者のような目線・視点で、まずは中国のこと、日中関係のことを見つめてもらいたいとつくづく思いました。

もちろん著者は中国礼賛者ではありませんし、狂信的な親中派というわけでもないようです。お互いのことをまずはよく知って、その上で言うべきことはいい、直すべきことは直そうという、極めて常識的なメッセージを送っているようです。

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