2005年1月24日

【返り点】

中国古典の文の構造は日本語の文法とは異なるので、そのままでは読むことができません。そこで中国古典の語順を変え、日本語の構造に合わせて訓読できるようにしました。

その語順を示すための記号が返り点です。一文字ひっくり返して読むことを示すのが「レ点」(れてん)で、二字以上では「一二点」(いちにてん)を使います。

この「一二点」を挟んで上の字に戻るのを示すには「上下点」(じょうげてん)を使い、これで足りなければ「甲乙丙点」「天地人点」などを使います。

これら返り点は、縦書きの漢文ではその文字の左下に、小さく加えます。

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