2005年1月21日

中国の大盗賊

高島俊男さんの『中国の大盗賊』読了。

かつて出た旧版も読んでいますが、完全版と言うことで、こちらも買いました。さすが高島さん、という感じの切れのよい文章で、一気に読了しました。

取り上げているのは、漢の高祖、明の太祖、李自成、洪秀全、毛沢東で、全体の最初に盗賊に関する概説が載っています。基本的には天下を揺るがせた盗 賊、ということなので小粒・小物は取り上げていませんので、中国史ファンだったら「●●が出てこないじゃん!」といった不満が残るかもしれないですね。

あとがきに曰く、本来は毛沢東の部分が主であったとのこと。ただ、読後感として、それほど毛沢東の章が強く残っている感じはなく、個人的には李自成や明の太祖の章が面白かったです。

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