2005年1月31日

【漢字の音】

日本に伝わった漢字の発音は、伝わった時代などにより大きく3つに分かれます。

1.漢音...遣隋使・遣唐使が持ち帰った隋・唐の長安の音。

2.呉音...継体天皇から欽明天皇の頃、仏教経典などともに伝わった音。当時の中心地・長江下流の呉の地方の音。

3.唐音...平安時代末から鎌倉時代以降、禅僧や商人などによりもたらされた宋元明清時代の音。

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2005年1月30日

【絶句・律詩】

唐代に確立された近体詩の一種で、「絶句」は4句から成り、「律詩」は8句から成ります。ともに1句は5字(=五言)または7字(=七言)です。

「絶句」は起句・承句・転句・結句から構成され、「律詩」は2句ずつを組にして、首聯・頷聯・頸聯・尾聯と呼びます。

「絶句」「律詩」ともに、平仄や押韻の決まり事があり、このルールに則って漢字を選びながら詩を作っていきます。

2005年1月29日

【平仄】

「ひょうそく」と読みます。漢字の音の高低を表わすアクセントあるいはトーンのことです。古代中国語では「平声(ひょうしょう)」「上声(じょう しょう)」「去声(きょしょう)」「入声(にっしょう)」の4つの声調があり、このうち「平声」が「平」で、「上声」「去声」「入声」の3つが「仄」にな ります。

これら4つの声調に漢字を分類するのですが、声調それぞれの中にもいくつか分類があり、しばしば漢和辞典の付録として平仄一覧などが載っていますね。元明以降は百六韻に分類され、「平」が30、「仄」が76あります。

2005年1月28日

【紀伝体】

中国の正史のスタイル。歴代皇帝の一生を時代をおって記録した「本紀」と群臣など重要人物の伝奇を記録した「列伝」とからなるもので、司馬遷の『史記』により創始されたもの。
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