2004年12月 6日

「アジアン」の世紀

中公新書ラクレの『「アジアン」の世紀』を読みました。

比較的軽く読めますが、ちょっと文章がわかりにくいところがあります。たぶん、著者である亜洲奈みづほさんの文体なのでしょうね。私はちょっと抵抗がありました。

内容的には東アジアから東南アジアにわたる文化圏が既に出来上がっていることを唱えているのですが、印象としては極めて楽観的・希望的観測に思えるところもあります。対中ビジネスなどに携わっているような方の体験記と読み比べてみると、そういう印象を特に強く感じます。

でも、これから本当にアジアの人々と腹を割って付き合っていく上で、このような楽観が意外と大事なのではないかとも思ったのが正直な読後感です。

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