電子辞書座談会
今日は昼間、日吉にある慶應大学へ行きました。所蔵している学会「中国語CAI研究会」の大会のためです。
今回はPodCastを使った外国語学習に関する発表(実践報告)などが午前中にあり、午後から1時間半ほど「電子辞書座談会」が行なわれました。
参加者はほとんどが大学の中国語教員で、セイコーインスツルメンツの企画担当の方が招かれ、その人を交えて電子辞書の現状や教員の要望といった意見交換が行なわれたわけです。
率直に言って、時間が足りなかった気もしますが、電子辞書メーカt-と中国語教員がもっと協力すれば外国語の電子辞書(英語以外のモデル、いわゆる第二外国語モデル)はまだまだ使いやすくなるし、販売台数も伸ばせるだろうと思いました。
確かに統計的にはビジネスユースがかなりのウェイトを占めていますし、ビジネスマンにとって必要とされる機能と中国語教員が理想とするものとはかなりの祖語があるでしょうけど、教員の支持って生徒(大学生)が買うか買わないかに、物凄く大きな影響力を持ちます。
ふだん、あたしの勤務先が売っている紙の辞書だって、先生が比較的積極的に生徒に勧めると購入の割合が上がります。そういう意味で「先生が積極的に 勧めたくなるような電子辞書」を作るということは、生協や量販店での電子辞書の購入にかなり結びつくと思われます。学生が購入してくれるかどうかって、電 子辞書の市場を更にもう一歩広げるには欠かすことのできないマーケットだと思うのですが......。
ただ、本を出すときでもそうですが、教員(著者)というのは一般的に学生(読者)の求めているところを掴めずに、自分の書きたいことだけ書いてしま い、結果的に売れない本になってしまうという過ちを犯しがちです。それを防ぐために読者代表とでも言うべき立場で編集者がいるわけで、電子辞書の開発に教 員が協力する場合も、メーカーとの橋渡し的な立場に立てる人が必要になってくるのだと思います。
でも、それって、あたしみたいな出版社の人間がになうべきものなのか、それとも他にいるのでしょうか?
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