本と出会う@朝日
朝、新聞を広げ読書欄を眺めていたら、「本と出会う」という記事で、ふだん営業回りでお世話になっている書店の担当の方が写真入りで登場しているのを発見!
確か、別な記事ですけど、少し前にも登場していましたねー。なんかデビューしちゃったのかしら(?)っていう感じ(笑)。
記事を読んでいると、工夫次第では本も売れる、決して出版不況だなんて嘆いていてはいけないと思わされますが、あたしの勤務先で出している本は堅すぎるのかしら? それとも装丁とかの問題?
こういった書店員さんのインタビュー記事というのは、別に新聞だけでなく雑誌などにも時々載ります。どれにも共通して言えるのは、「やり方次第で本 は売れる!」という自信に溢れていることです。そりゃ、毎度毎度自分の思ったとおりに売れるわけではないでしょうし、凝りに凝った「仕掛け」がお客さんに は全く引っかからなかったりということもあるでしょう。でも、「本が売れないのは不況のせい。どんな本出してもこのご時世じゃ売れないよ」という嘆き節は 出てきません。
否、そもそもそうやって頑張っているから(「頑張る」というか、「工夫している」から、「頭を使っている」から、かな?)、新聞や雑誌の取材が来る のでしょう。入荷した本をとにかく並べているだけで「売れないよー」なんて嘆いている書店員さんとは、立脚点が違うんですね。(あ、新聞・雑誌に載った書 店員さんだけが意欲に溢れていると言うつもりは毛頭ありませんので、念のため。)
出版不況、活字離れなどマイナス面が言われることの多い出版界。でも出口であるところの書店では、こうやって売れている鉱脈があるんですね。そういうところにもスポットを当てるというのは大事です。
同じ朝日新聞で王敏さんの著者インタビューが載っていますが、昨今の日中間のマイナス要因ではなく、その影で着実に太くなりつつある文化交流の側面 を取り上げて本にした方です。こういう一つの事象を多角的に見る視点というのが、自分では気づきにくいので、本を読んだりして補わないといけないんだなあ と、新聞を広げ朝っぱらから思った次第です。
でも、ひねくれ者だと「結局は全然売れていないから、こういった記事をでっち上げて、少しでも売れないかって、無駄な努力してるんでしょ?」って思うので しょうね。それは確かに一面の真理ではあると思います。でも「読書欄」なんですから、「本を読もう、本を買おう」というスタンスで紙面構成したっていい じゃないですか。
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