2005年11月号
新刊『さまよえる湖』は数多いシルクロード本の中でも古典中の古典です。かつては人跡未踏と言ってもおかしくないくらいに辺境であったシルクロードも、現在ではパックツアーでロプ・ノールや楼蘭を手軽に訪れることができるようになりました。
同書を繙いていて、自分もいつかは訪れてみたいという気になりましたが、世間で言う中年になりつつあるので、体力に多少の不安があります。老いてま すます盛ん、とはいきませんが、この程度の旅行には耐えられる肉体を作らなければと考えていたところ、少し前に『金子兜太養生訓』が刊行されていました。 狙ったわけではないですが、全くジャンル違いの両書が、私の中では見事につながったのでした。
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