上のトップ画像は北京五輪2年前ほどの北京・東単交差点だったと思います。バック画像は西安の兵馬俑博物館に展示されていた武俑です。

2005年8月23日

考える信号機

今朝の朝日新聞に、「考える信号機」という記事がありました。道路の交通量などを判断して、信号の赤や青の時間を自動調整する信号機のようです。こ れによって、交通渋滞を緩和し、かつCO2の排出量も削減できて環境にやさしくなるそうです。とりあえず、都内で二か所が実験を始めるということですが、 普及はいつ頃になるのでしょう?

ところで、このニュースを読んで思い出しました。ずいぶん前、たぶん15年から20年も前になると思いますが、あるテレビの情報番組で、都内の渋滞を解消しようと、実験的に信号機の切り替わり間隔を変えたり、車線の引き直しをして、見事渋滞を緩和したという番組を。

その番組では、都内の渋滞が激しい交差点数カ所を放映してました。テレビ番組ですから、他にも取材して効果がなかったから放送しなかった交差点というのもあるのでしょうが、少なくとも放映された交差点では、効果てきめんでした。

信号機の赤と青の時間の間隔は、交差する道路の交通量に合わせて調整するべきでしょうが、あたしの自宅近所の信号でも、やたらと長い信号がありま す。役所(警察?)では、こういった個々の信号機の調整なんて把握できないでしょうから、近隣住民が積極的に申し立てをするしかないようです(と、番組で 言ってました)。

車線の引き直しは、右折のレーンを追加するとか、路肩の部分も車線に変更するといった方法でしたが、これも十二分な効果を上げていました。

このように効果が証明されている(?)のに、その後長いこと行政が動かなかったというのが不思議です。今回のようなコンピュータ制御信号機の開発に それほどの時間がかかったというのでしょうか。信号機にしろ車線にしろ、変更には手間がかかりますが、渋滞の激しい箇所に優先順位を付けてやっていけば、 この20年でかなり改善されていたのではないかと思いますが......。

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