上のトップ画像は北京五輪2年前ほどの北京・東単交差点だったと思います。バック画像は西安の兵馬俑博物館に展示されていた武俑です。

2005年7月28日

土用って?

今日は「土用の丑」の日です。

小さい頃は、あたしも「土曜の牛」だと思っていました。でも牛肉のステーキではなく、鰻を食べる日だという自覚はあったので、「牛」がなんで鰻のこ となんだろう、と思っていました。何となくそんな風に考えた幼少の頃の「土用の丑」が、たまたま土曜日だったので、土曜日に鰻を食べるんだ、と思いこんで いました。当時は、土曜日って午前中で授業が終わりで、父親も帰宅が早く、明日は休みだから、なんかウキウキする日だったという記憶があります。だから、 そんな日に鰻はとてもふさわしいと思ったものでした。

土用を辞書などで調べると、「一年に四回あり、立春・立夏・立秋・立冬の前各一八日間」なんて書いてありますが、なんで年に四回あるの? と思うことはありませんか? さて、ここからがあたしの専門、中国思想の出番です。

中国の古代には五行思想と言って、この世のあらゆるものを<木火土金水>の五つに分類する思想がありました。簡単に言えば、世界はこの五つの要素からできていると考えていたわけです。いろいろなものをこの五つに分類しました。

例えば方角。東は木、南は火、西は金、北は水、中央は土。色で言えば、木は青、火は赤、金は白、水は黒、土は黄です。

こういう風にして当てはめていった時、季節をどう当てはめるかで困りました。春は木、夏は火、秋は金、冬は水と決めたのですが、土が余ってしまいます。そこで古代中国人は考えました。各季節の変わり目はどちらの季節の勢力も中途半端な状態で、そこが土の出番であると。

なので、土が作用する時期ということで「土用」と呼ばれ、年に四回あるのです。

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