上のトップ画像は北京五輪2年前ほどの北京・東単交差点だったと思います。バック画像は西安の兵馬俑博物館に展示されていた武俑です。

2005年6月22日

美男の立身、ブ男の逆襲

美男の立身、ブ男の逆襲』読了。


古代の記紀神話から江戸の歌舞伎・浄瑠璃までを渉猟し、その中で男性登場人物の身体的特徴がどのように語られているかの変遷をたどったもの。

歴史上の実在の人物と、その人物を主人公にした物語の成立年代はたいていの場合異なるわけで、そうなると物語が成立する時代に求められた男性像が投影され、歴史上の人物像も大きく変わっていってしまうことを何名かの事例を挙げて描き出しています。

それにしても、よくもわるくも美男というのは話題の俎上に昇るわけですね。やはりトータルで考えるとブ男が可哀相な気がします。

著者は日本史が専門で、明治以降は自分の守備範囲外と述べていますが、現在のテレビタレントは除外するとしても、政治家などを、本書で展開したことを根拠に位置づけてみてもらいたいところです。

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