性の用語集
『性の用語集』読了。
講談社現代新書にしては、比較的厚い部類に入る本です。タイトルからすると面白おかしい本のような印象を受けますが、確かに取り上げている用語(項 目)は、中学生くらいなら国語辞典のページをめくりながらおもしろがって読んだような項目が並んでいますが、記述は至って学術的で、その言葉の歴史や使わ れ方の変遷など、資料を駆使して解説しています。ですから、非常に真面目な本です。
中にいくつか、この本で始めて知った用語もありましたし、知っていたつもりでも、意味がずいぶんとずれていたり、新鮮な驚きも盛りだくさんでした。
それにしても、あえて著者名に「関西」を冠したのは、性欲と結びつきやすい関西のイメージを編集部が利用したと、あとがきに不満が書かれていまし た。根っからの東京人であるあたしには、関西と性欲がすぐには結びつきませんが、むしろその書きぶりがいつも東京に羨望のまなざしを送っている関西人の本 音を映し出しているようで、興味深かったです。
全くの偶然ですが、6/3の朝日新聞朝刊に、この本の著者代表・井上氏のインタビュー記事が載っていました。
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