上のトップ画像は北京五輪2年前ほどの北京・東単交差点だったと思います。バック画像は西安の兵馬俑博物館に展示されていた武俑です。

2005年6月 7日

今日の配本(6/7)

●象は世界最大の昆虫である

●アウシュヴィッツと<アウシュヴィッツの嘘>

●皇妃ウージェニー

●方法叙説


以上、すべてUブックスです。

しかし、ラインナップを見ると、「これがUブックス?」って感じがします。このところ、Uブックスは人文系(思想・歴史・芸術を含め)の刊行が目 立っていて、それなりに成績も上がっております。Uブックスと言えば海外文学というイメージが強いのですが、今後はこういった人文系もそれなりの割合で増 えていきそうです。

でも、Uブックスを文芸担当の人が世話してくれている書店さんでは、ちょっと混乱してしまうかもしれないですね。「文芸はそれなりに売れるけど、人 文はちょっと...」なんていう書店に、海外文学系のUブックスが配本されるなら、それなりに売れるのでしょうけど、こういった人文系のUブックスが配本され たって、ちょっと途方に暮れてしまいそう......。

Uブックスの位置づけなど、どうもこちら・白水社側でスタンスが定まっていないという感じがします。今回の四点のうち、『方法叙説』はカバーの色を 変えてありますが、これは文芸のUブックスとは違います、人文系です、というメッセージを込めたつもりなんですけど、だったら、少し前の『チベット旅行 記』とか『縞模様の歴史』とか『絵画の見かた』何かの頃から、<非・海外文学モノ>Uブックスのあり方、売り方、今後の出し方などを、もっと本気になって 議論すべきだったのでしょう。こういう先行きの見通しって、難しい面もありますが、なにしろ不況にあえぐ出版界では、そんな悠長に中長期的な見通しなんて 構ってられない、というのが本音なんだと思います。

いずれにせよ、この四点、書店現場の方には迷惑をおかけしそうです。こちらも、できる限りフォローしなくては......。

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