スピノザの世界
講談社現代新書『スピノザの世界』読了。
うーん、わからない。いや、わかったところもあるけれど、全体としては、やっぱりわからなかったと言うべきでしょう。
以前、岩波文庫の『エチカ』を買って、ちょっと読んで挫折してしまったので、もう一回チャレンジする前のとっかかりとして読み始めたのに、これで挫折するようじゃ......。でも、わからないなりにも読了したわけだから、少しは進歩したのかしら?
大学院時代に恩師から、中国思想を勉強していても西洋思想の著作を読んで論理構成とか学んだ方がいいと言われ、もともと「哲学」は好きだったのでいろいろ読むようには心がけているんですけどね。
でも結果的に中国思想を選んだ身からすると、なんでこんなこと考えてんだろう、中国思想ならこんなこと問題にもしないのに、もっと現実的だもん、なんて思ったりします。
でも、中国思想にも、中国人なりの思弁というものがあったわけですし、六朝以降は仏教が入ってきたりして、その後の儒教もかなり形而上学的に洗練されて至ったわけですから、あたしが専門とする古代だけを見て、それも表面的に見ているだけで判断してはいけませんね。
さて、『エチカ』に挑もうかしら?
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