キリスト教は邪教です!
『キリスト教は邪教です!』読了。
ニーチェの『アンチクリスト』を現代語訳したものですが、いわゆる学術的な日本語訳ではなく、タイトルからもわかるとおり、かなり砕いたものになっ ています。本当にニーチェってこんなこと言ってんの? という疑問を時折感じますが、杜氏の一般的なドイツ人には案外このくらいの感覚で受け入れられてい たのかもしれません。(あ、ニーチェって当時は異端視されていたんでしたっけ?)
寛容性に乏しいキリスト教には、前々から違和感を感じていたので、読んでいて共感できるところも多々ありましたが、現代語訳が「超訳」のためなのか、今ひとつ論理展開に飛躍を感じるというか、もう少しきちんと説明してよ、と思うところもありました。
こうなると、きっちりとした訳の『アンチクリスト』を読んでみないとなりませんね。すぐには、そんな時間とれないですが、いつか読んでみようと思います。ニーチェ入門書も、新書でいろいろ出てますから、そういったものも少し読んでみますかね。
それにしても、ニーチェのキリスト教理解には、もちろん各界から反対も起きたことでしょうけど、あたしなんかにはニーチェが賞賛している仏教なんで すが、ニーチェの仏教理解ってものがどんなものだったのか、そちらの方に興味があります。あるいは本書にはちょこっとだけ孔子や老子が登場するのですが、 ニーチェの中国思想理解もぜひ拝聴したいものです。
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