上のトップ画像は北京五輪2年前ほどの北京・東単交差点だったと思います。バック画像は西安の兵馬俑博物館に展示されていた武俑です。

2005年4月16日

電車の中でいつも近くに立っている......

晩にテレビで島田紳助が司会のクイズ番組を見ました。お気に入りの綾瀬はるかちゃんが出ていたのが一番の理由でしたが......(笑)

そのクイズの中で、「●●さんは毎日電車の中で自分をじっと見ている女性に気づき、自分に気があるのだと思い、ある日電車を降りる時にその女性に声 をかけ映画に誘いましたが、見事玉砕しました。それは何故でしょう」という問題があり、正解は「その女性は●●さんが降りるのを待って、空いた席に座るた めに、いつも●●さんを見張っていた」というものです。

問題および回答は陳腐なものと言えますが、あたしも学生時代にいつも近くに乗り合わせる女性がいました。その子のことは2月7日付のDiary「搬家」に書きましたが、その彼女のことをテレビを見ながら思い出しました。

当時、あたしは井の頭線の高井戸駅から明大前へ行き、そこで京王線に乗り換えていました。既に都営新宿線との相互乗り入れは実現していて、神保町へ 向かうあたしは新宿線直通の快速に乗れるように高井戸から電車に乗り込んでいました。都営新宿線へ向かう人は明大前から二つめの笹塚で、笹塚始発の電車に 乗り換えることが多く、そのため、笹塚駅で快速電車から乗客が大量に降りてしまうので、快速電車はラッシュ時にもかかわらず比較的空いていました。もちろ ん新宿で降りる人もいるので、新宿で座れることもあったのです。

さて、問題の彼女は明大前以西の駅でこの快速電車に乗っているようでした。ただ、いつもその快速より一つ前の電車(たぶん)で明大前まで来て、そこ で快速電車に乗り換えているようでした。となると各駅停車しか停まらない、上北沢とか八幡山あたりが乗車駅なのかもしれません。

ともかく、あたしが明大前で井の頭線のホームから京王線のホームにやって来ると、たいていはあたしが乗るドアの位置に立っているのです。あたしは神保町で降りますが、彼女は更に東へ向かっていました。どこで降りていたのか、それは不明です。

そんなある朝、明大前のホームに彼女がいなかったので、「今日は休み?」などと思っていました。そして快速電車が到着しました。あたしはいつも通り 乗り込んだのですが、彼女は他の車両に乗っていたらしく、明大前でわざわざ降りて、あたしの乗り込むドアに飛び乗ってきました。時には笹塚駅で乗り移って くることもありました。

単純に考えれば、彼女の降りる駅も、このドアのところに乗っていると改札・階段が近かったのでしょう。でも当時のあたしは、「もしかして、あたしに 気があるのかしら?」と純粋に浮かれていました。ほぼ毎日顔を合わせているので、話はしなくても顔はお互いに知っています。車内に乗り込んで右側へ行くか 左側へ行くかも、二人とも同じだったので、しょっちゅう並んで(あるいは背中合わせで)吊革につかまっていました。

ちょっとミステリアスで顔立ちの整った美しい女性でしたが、彼女の気持ちは奈辺にあったのでしょう。声をかけていれば、今ごろあたしたちはどんな関係でいたのでしょうか。

テレビを見ながら、ふとそんな感慨にふけっていました。

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