上のトップ画像は北京五輪2年前ほどの北京・東単交差点だったと思います。バック画像は西安の兵馬俑博物館に展示されていた武俑です。

2005年4月 5日

本屋大賞授賞式

神楽坂の出版会館で行なわれた本屋大賞授賞式に行ってきました。感想、第一声は、

酸素をくれ!

です(笑)。あの広さ(狭さ?)の会場に、あの人数は四千メートル級の高地と同じ酸素濃度でしょ、なんて思ってしまいます。

冗談はさておき、大賞は順当に(?)『夜ピ』に決まりまして、あたしも読んで面白かったので納得です。お土産にもらった『本の雑誌』で大森&豊崎両 氏が、早くも本屋大賞に文句(否、愛すればこその建設的な苦言!?)を述べていますが、こういった苦言・文句って、賞そのものがそれなりに力を持ってこな いと出てこないものだと思うのですが、それが二年目で早くも出てくるってところが、この賞の浸透度をよく表わしているのではないかと思います。それと周囲 (頑張っている全国の書店員を陰に日向にサポートしている人たち)の期待度も。

それにしてもこのネーミング。「本屋」っていい言葉です。あたしなんか「職業は?」と聞かれるとふつうは「出版社です」と答えますが、これって世間 的にはまだメジャーになりきっていないと思います。まして「版元」なんて業界用語だし......。世間ではあたしの仕事も「本屋さん」なんだと思います。この世 界にいると「版元」「取次」「書店」という区別がありますが、そこらのおばちゃん、おじちゃんに言わせれば、ひっくるめて「本屋さん」ってお仕事に括られ てしまうと思います。そう言う意味で、「<本屋>大賞」というネーミングはグーだと思ってます。

やってるスタッフの方は相当しんどいと思いますし、その一方で日本の作品だけではなく海外のも、あるいは人文・歴史などのジャンルもという外野の声 もちらほら聞こえてきているようですので、まずは継続は力なりというありきたりな言葉を贈ることしかできませんが、とにかく続けていって欲しいと思いま す。

スタッフの挨拶で、近々本屋大賞の実行委員会をNPOにするつもりであるとの発言がありましたが、それって「Night Picnic by Onda-riku」の略ですか、なんて突っ込みを入れたくなりました。

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