突然売れ出す本@朝日新聞
今朝の朝日新聞<文化>欄の記事です。
皇太子発言で紹介されたとか、海外で賞を取ったとか、そういったラッキーなアクシデントで突然売れ出し、版元は重版に大わらわとのこと。どこも同じですねーと思いました。
記事では3つほど紹介されてましたけど、最後の装丁を変えて売れ出した、というのがやはり一番勉強になるというか、「装丁って大事だよな」と改めて 思い直させてくれます。(昨日回っていた書店で見たのですが、岩波が最近出し始めた哲学書のシリーズの装丁に笑ってしまいましたが...)
それにしても、日本人って皇室に弱いですね。これまでも天皇陛下が引用したとか、皇后様がよく読んでいたとか、皇室絡みで紹介されると売れますね。 いわゆる普段本を買っているような人が買うのではなく、皇室の追っかけおばちゃんたちが買うんでしょうけど、こういう人たちってジャンルに関係なく、「美 智子皇后も読んでいる」「雅子様が感銘を受けた」って、それだけでいいんでしょうね。だから、たぶん、買ってもほとんど読んでいないはず(爆)。版元・書 店どちらにしても、読もうが読むまいが、買ってくれればうれしいですけど、長期的な読者層開拓とか、もっと普通に「本好きを少しでも増やそう」という面か らは、こういう売れ方って、あくまで一陣の風でしかないですね。
海外で賞を取ったというのも、今回紹介されたものは、日本人が取ったということで話題になるわけで、あたしの勤務先で出している海外小説もかなり「○○賞受賞作品」なんての多いんですが、ほとんど売れ行きに影響ないですね。
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