上のトップ画像は北京五輪2年前ほどの北京・東単交差点だったと思います。バック画像は西安の兵馬俑博物館に展示されていた武俑です。

2005年3月 8日

韓国語ブームはいつまで?

あたしの勤務先が毎月出している(書店向けに送っている)新刊案内が出来てきました。今回は4月の刊行物のご案内です。

やはり季節柄、語学書が多いですね。『パスポート朝鮮語小辞典』は「朝鮮語」と名乗っていますが、今はやりの韓国語のポケット版辞典で、韓→日、日→韓が一緒になったものです。これは売れるだろうなあと思いますが、そもそも今の<韓流>っていつまで続くのかしら?

語学書では、諸外国語の棚に占める、中国語・韓国語の比率がこの数年で更に増し、仏独などは見る影もありません(爆......と言ってしまっては仏独の関 係者が怒るかな)。でも事実です。ただ、担当者の方と話していると、この韓国語ブームがいつまで続くのか、果たして根付くのか、かなり意見が分かれます。

あたしの予想では、そこそこの学習者増は見込めるけれど、中国語に肩を並べるなんて及びもつかないと考えています。英語を除くと、諸外国語は中国語がトップで、次に仏、その後はかなり数を減らして独、韓、露、西、伊などが続くのではないかと予想しています。

文芸書などでは、韓国ブームと言ってもテレビ・映画絡みのものばかりで、本当に韓国文学を紹介したものてのは少ないですね。それを言ってしまえば、 あんな語学でのびている中国語だって、こと文学作品の紹介について言えば、欧米にはるかに後れをとっているわけですから...。(ひとまず、漢文世界の古典は 除く)

そういった意味では、時代は中国・韓国などと言っても、ものすごく偏ったものになっているのではないかと思いますし、そういったものを徐々に修正する活動なり営為なりが必要な時期に、そろそろさしかかっているのではないかと思います。

コメントする