上のトップ画像は北京五輪2年前ほどの北京・東単交差点だったと思います。バック画像は西安の兵馬俑博物館に展示されていた武俑です。

2005年3月 6日

中国全人代

中国で、日本の国会に当たる全人代、全国人民代表大会が始まりました。例年に比べ日本のマスコミでの扱いが小さいような気がするのは、全くの気のせいでしょうか。

話題と言えば、国防費の大幅な伸びや台湾の独立阻止といった、やや物騒な問題が取り上げられがちですが、個人的には環境問題への取り組みが気になります。

国防費が大幅に伸び、人民解放軍が強大になったとしても、いきなり外国に侵攻するような時代ではないですし、もちろん台湾にだって武力侵攻する可能性はきわめて低いと考えています。

台湾問題は人によって立場が様々ですね。あたしは自分のこのサイトで自作した中国の白地図を配布していますが、省別に作っているので当然「台湾省」というのもあります。すると、時折(年に2通ほど?)ですが、「台湾は中国の一部ではない」といった抗議のメールが届きます。

あたし個人としては台湾の独立を支持するわけでもしないわけでもなく、それは中国人(大陸の人も台湾の人も含めて)が自分たちで決めればよいことだ と考えています。ただ、武力を伴う戦争状態になったら、経済的なダメージが大きいでしょうから、それは必然的に世界経済にも影響するので、台湾問題がどう いう決着を見るにしろ、それは平和的であって欲しいと願っています。

台湾問題はこのくらいにして環境問題です。それでなくとも黄砂が毎年日本に飛んでくる現状を考えますと、中国の大気汚染は日本にじわじわと甚大な被 害を与えるようになるのではないかと思います。軽々しくは言えないですが、例えば、現在の花粉症やアトピーなども日本人の食生活の変化もあるでしょうが戦 後の公害対策の遅れなどが影響していると思うのです。

中国の環境問題は偏西風に乗って日本の国内問題にもなりますが、中国人がアトピー性皮膚炎や食物アレルギーで悩まされるのを少しでも防げるよう、先 輩として日本も何らかの手助けが出来ればと思いますが、今の政治家に期待しても無理でしょう。外務省の連中ではなおさら望み薄ですね。

このところ毎年のように中国へ行ってます。ほとんど北京、上海ばかりですが、表通りは日本と変わりません。しかし、ちょっと裏道へ行くと、まだまだ 貧しさが顔をのぞかせます。貧しいだけなら構いませんが、衛生観念が未発達なのか、かなり汚いところも目につきます。その一角全体が異臭を放っているよう な地区もあります。とりあえず普通の日常生活を送れているうちはいいでしょうが、一つ間違えば伝染病などが発生・流行しないとも限りません。そういう場所 を歩くたびに、しばしばそんなことを考えています。

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